冷感タオルや冷感ジェルは本当に熱中症対策になるのか?

冷感タオルや冷感ジェルは本当に熱中症対策になる?最新論文で検証!

一気に暑くなり、夏が来た感じがします。ここまで暑くなると、熱中症のリスクが一気に増えます。

実際に冷感タオルや氷水タオルは効果があるか調べてみました。

🌡️ 1. 冷感タオル・氷水タオルの効果

● ランナーや運動中の急激な体温上昇に有効

  • Dolléeらの研究(2025年4月実施)は、氷水タオルで耳下温を40°C未満に30分以内に低下させ、平均温度低下速度は約0.12 °C/分(0.22°F/分)だったと報告します。すべての選手で100%この基準を達成し、死亡例はゼロでした 。pmc.ncbi.nlm.nih.gov+2reuters.com+2time.com+2physiciansweekly.com
  • Robertsらのレビューでも、氷水または回転式氷水タオルは「迅速かつ安定した全身冷却」が可能で、熱中症時の生命維持に重要であると強調されています 。

● 最も冷やすべき部位は“手のひら・足・顔”

2. 冷感ジェル・PCM(相変化素材)ベストの効果

● 作業環境(空軍整備士)で心拍・体温低下効果あり

  • PCMジェルパック搭載ベストを着用した整備士は、心拍数・耳下温が有意に低下、発汗量も約半分になり、生理的ストレス指標も低減しました。冷却効果は約2時間持続し、その後パック交換が必要とされています 。

● 建設現場やPPE着用下でも冷却効果観察

  • 液体ゲルパックを入れた冷却ベスト(いわゆる冷感ジェル服)は、熱ストレスや心理的負担を軽減することが示唆されています 。

3. その他の熱中症対策

a. 氷水冷浸法(首までのアイスバス)

  • Korey Stringer Instituteやスポーツ医学では、「頸部までの冷水浸漬」が最も有効で、体温を15分以内に正常化できるとされています(推奨水温:約10–15°C)thesportsinstitute.com+1time.com+1

b. 氷パックを首・鼠径部・脇の下に配置

  • 手足だけでなく、首・脇・鼠径部へのアイスパック適用も効果的。冷却率は伝導冷却法の一環として有効です sph.uth.edu+1reuters.com+1

c. 冷却装備+休憩・モニタリング併用に最適

  • ミストファン+冷却タオル単独では体温低下には限界があり、休憩や個人ごとの体調管理(HRV等モニタリング)と組み合わせが重要です 。

d. 服装や生活習慣管理

  • 緩く軽量な服装、冷気を通す帽子・汗冷却、十分な水分・塩分摂取、日陰や涼しい屋内での休憩など、基本的な対策は医学的にも必須とされています 。

✅ まとめ表

冷却方法科学的効果メリット注意点
氷水タオル回転法耳下温を30分内に40°C以下に迅速で簡便、運動中でも対応可能タオル交換頻度、携帯性注意
PCMベスト心拍・体温・発汗を低減、2時間有効持続的効果、防護具下でも使用再冷却必要、重さに注意
冷水浸漬法15分以内に体温正常化最も即効性が高い設備が必要(バケツ等)
氷パック首等全身伝導冷却に貢献部位ごとでも効果あり過冷却・局所凍傷に注意
軽装・水分補給熱中症予防の基盤生活習慣として実践可気分や体調に合わせ適宜調整

📝 最終提言

  • 冷間タオルやアイスパック:ランナーや屋外レジャーでの応急対応に◎
  • 冷感ジェル/PCMベスト:屋外作業・イベントスタッフに特に有効、約2時間持続可
  • 冷水浸漬法:最も強力な対策として家庭でも導入可能(折りたたみバケツなど)
  • その他基礎対策(服装・休憩・水分補給)との“総合戦略”が肝心です!

やはり、身体を冷やすことは重要ですね!

熱中症にならないように取り入れて参りましょう。

Keep Running®(キープランニング)の事業

パーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」では福岡市中央区(大濠公園近く)にて、個人対象、法人対象の事業を行っています。

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会員制のパーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」(福岡市中央区大手門3-12-12-403、大濠公園近く)

マンツーマンの専属コーチとなり、フォーム解析、練習計画、モチベーションアップ、体作りを行い、目標達成へと導く。その結果、人生が充実してく。『リバウンドしないダイエットプラン』も好評。唯一無二のランニングイベント、練習会、座学、などを企画運営し、高品質な会員制のランニングスクールを運営する。

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■子供のランニング教室

別事業で、子供のランニング教室「名島ジュニアランニングクラブ(名島JRC)を運営する。毎週水曜日の17:00-18:30にて、名島運動公園にて行う。運動・栄養・体幹を軸に、速く走るだけじゃなく、バランスの取れた身体を作り上げていく。

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この記事を書いた人

楢木十士郎