「人生が変わる 最高の呼吸法」(著者:パトリック・マキューン)を読んだ。表紙には衝撃な一言が記載されている。それは、
「深呼吸は体に悪い!」
と記されているのだ。
パトリック・マキューン氏は、13年以上にわたってオリンピックの金メダリストをはじめとする5000人以上のクライアントに呼吸法を指導し、独自の酸素アドバンテージ・プログラムを開発した人だ。
この本を、メンバーの佐谷さんが教えてくれた。そして、ランニングのレベル向上のヒントがあるのでは?と思いこの書籍を読んだ。
読み終えた時、「自分もやってみよう!」と思い、呼吸方法を変えた。そして2週間が経ち、体の変化、走りの変化を実感している。
書籍に書かれている内容をまとめるので、ぜひ取り入れてみてください。
「人生が変わる 最高の呼吸法」(著者:パトリック・マキューン)
肉体が活用できる酸素の量は、血液中にある二酸化炭素の量で決まる。呼吸の仕方によって、血中の二酸化炭素濃度が決まる。
正しく呼吸していれば、血中の二酸化炭素も適正に保たれる。その状態であれば、規則正しく呼吸をしている。一方で、呼吸過多の状態になると息づかいが荒く、二酸化炭素も多く体外へ排出される。肉体が酸素を摂り込める量も減ってしまう。
つまり、正しく呼吸すれば、血中の二酸化炭素が増え、筋肉や臓器に送れる酸素の量も増える。その結果、運動機能も向上する。
整理すると、「酸素を過剰摂取している」「それは口呼吸をしているから」という内容だ。
呼吸過多(酸素の過剰摂取)になるとどうなるかを、再度まとめる。
日常的な呼吸過多
日常的に呼吸過多の状態にあると、肉体の構造が変化し、二酸化炭素に過剰に反応するようになってしまう。二酸化炭素の耐性が下がると、呼吸の量も増える。その結果、慢性的な呼吸過多の状態になり、ネガティブな影響を受けることになる。
つまり、間違った呼吸法が身に付き、それが体に悪影響を与えている。
これを改善する方法が、鼻呼吸だ。鼻は呼吸のためにあり、口は食事のためにある。鼻呼吸を行うメリットをまとめる。
鼻呼吸の利点
・吸い込んだ空気が肺に入る前にいらないものを取り除き、温めて湿気を与える
・心拍数を下げる
・一酸化窒素が肺に送られ、気道と血管が広がる
・酸素が全身に効率的に行き渡る
・動いている筋肉にたくさん酸素が送られるので、疲労物質の乳酸が減少する
実際に鼻呼吸へ改善していくと、どのような効果が得られるのだろうか?
呼吸を改善すると得られる効果
・健康になる
・運動能力が上がる
・疲れにくくなる
・デトックス効果がある
・喘息が完治する
・体重が減る
・集中力が増す
・睡眠の質が上がる
・子供は顔が正常に発達する
・歯並びの悪さを予防する
このように利点しかない。では二酸化炭素を増やすためにどうすれば良いのか?
二酸化炭素を増やすために
「鼻呼吸」は、血中の二酸化炭素を増やし、酸素の運搬能力を高めることが出来る。日常生活、寝ている時、ランニング中、すべて鼻呼吸を意識して行う。鼻呼吸を行う方法としては以下のものがある。
・鼻呼吸を意識する(安静時、運動時)
・寝ている時は口にテープを張る
・深呼吸を行わない
・浅い呼吸を意識する
この様に、鼻呼吸を徹底していくのだ。これならできる!
特にマラソンランナーにとってのメリットは多い。私が取り組もうと決心した決定打は、「平地でも高地トレーニングができる」というフレーズだ。興味のある高地トレーニングについて深堀して行く。
高地トレーニング
標高が高いと大気圧が下がり、その結果として酸素の量も少なくなる。それに対して人間の体は、赤血球の数を増やすことで、酸素の少ない環境へ適応しようとする。赤血球の数が増えると、筋肉に酸素を運搬する能力も向上し、筋肉に乳酸が溜まり難くなり、疲れにくくなり、運動パフォーマンスや持久力が向上する。
赤血球が増える利点
・血液の酸素運搬能力が向上する
・最大酸素摂取量(VO2MAX)が向上する
・持久力が向上する
この練習が日々生活を行っている平地で出来る。ではどのようにすればよいのか?
低地にいながら高地トレーニングをする方法
・(ランニング中)鼻呼吸を行う
・息を止めながらランニングをする
(10~15分走ってウォーミングアップする)⇒呼吸を止めて10~40歩走る⇒(1分呼吸する)⇒呼吸を止めて10~40歩走る⇒(1分呼吸す)る⇒・・・
8回から10回繰り返す。
実際にランニング中に鼻呼吸を徹底しているが、苦しくなると「口で履いて、鼻で吸う」呼吸にシフトしてしまう時がある。それくらい鼻呼吸は難しい。
息を止めながらのランニングはかなりレベルが高い!まだまだ継続トレーニングの必要がある。
さらに嬉しいのは、ダイエット効果もあることだ。
ダイエット効果
太り過ぎの人は、たいてい呼吸方法も間違っている。慢性的な呼吸過多、ため息が多い、口呼吸で胸式呼吸、運動時・安静時の余分な呼吸を行っている。
以上の様に、「鼻呼吸」はマラソンランナーにとってメリットばかりだ。体まで健康になり走りが向上する。
鼻呼吸を導入してから体調も良いし、ランニング中にゾーンへ入る時間が増えた。体も少しずつ絞れてきた。非常に好感触である。やることは「鼻呼吸を徹底する」ことのみ。更なる進化のために、鼻呼吸を徹底していく。
Keep Running®(キープランニング)の事業
福岡市「Keep Running®(キープランニング)」では個人対象、法人対象の事業を行っています。
■個人
会員制のパーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」(福岡市中央区大手門3-12-12-403、大濠公園近く)
マンツーマンの専属コーチとなり、フォーム解析、練習計画、モチベーションアップ、体作りを行い、目標達成へと導き、人生の充実感を共有していく。『リバウンドしないダイエットプラン』も好評。唯一無二のランニングイベント、練習会、座学、などを企画運営し、高品質な会員制のランニングスクールを運営する。
■法人
「健康経営優良法人」サポート事業・コンサル事業を、運動・栄養・休養を軸に、企業様の事業発展のためにサポートを行う。
「健康経営」を推進するための研修や、オーダーメイドのサポート事業を行う。
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