突然ですが、私は菓子パンが大好きです。一度食べると、毎日食べたくなります。
でも、菓子パンを食べ続けている時は、肉体が引き締まらないし、体調も良くない気がします。そのため、目標と決めた大会の前(1か月~2ヵ月)は極力パンを控えます。
ロング走の時だけは、手軽に手に入る炭水化物なので、頑張っている自分のご褒美に与えています(笑)
でも、小麦製品を食べたくなる現象はなぜ?
調べてまとめてみました。
小麦製品(パンや麺類など)が食べたくなる現象は脳の回路
小麦製品(パンや麺類など)が食べたくなる現象は、脳の回路と密接に関連しています。以下に、脳科学の観点からこの欲求を紐解いてみましょう。
- 報酬系の活性化
小麦製品に含まれる炭水化物は、脳内の報酬系を刺激します。特に、セロトニンとドーパミンの分泌を促進します。
- セロトニン: 気分を向上させ、リラックス効果をもたらす神経伝達物質です。炭水化物の摂取により、トリプトファン(セロトニンの前駆体)の脳内への取り込みが促進されます。
- ドーパミン: 快感や満足感を生み出す神経伝達物質です。炭水化物の摂取により、一時的にドーパミンの分泌が増加します。
- 血糖値の急上昇と急降下
小麦製品の摂取は血糖値を急激に上昇させます。その後の急激な血糖値の低下は、再び炭水化物を欲する脳の反応を引き起こします。この「血糖値のローラーコースター」は、さらなる小麦製品への欲求を生み出す悪循環を形成します。
- オピオイド様物質の影響
小麦に含まれるグルテンは、消化過程でオピオイド様物質(エクソルフィン)を生成します。これらの物質は、脳内のオピオイド受容体に作用し、軽い多幸感や依存性を引き起こす可能性があります。多幸感・・・感じますよね。
- ストレス反応と自己調節
ストレス下では、脳は即座にエネルギーを必要とします。炭水化物は迅速にエネルギーを供給できるため、ストレス状況下で小麦製品を欲する傾向が強まります。また、炭水化物の摂取によるセロトニン分泌の増加は、ストレス軽減効果をもたらします。
- 習慣と条件付け
繰り返し小麦製品を摂取することで、脳内に強力な神経回路が形成されます。この習慣化された行動パターンは、特定の状況(例:疲労時、ストレス時)で自動的に小麦製品を欲する反応を引き起こします。間隔値ですが、この習慣化を崩すまでに、1週間前後時間がかかる印象があります。
- 栄養不足の補完
体がタンパク質やその他の栄養素を必要としている場合、脳はエネルギー源として即座に利用可能な炭水化物を求める信号を送ることがあります。これは、本来必要な栄養素を誤って炭水化物で代替しようとする脳の反応と考えられます。
- 記憶と感情の連携
小麦製品の摂取と快感情の記憶が結びつくと、脳は同様の状況下で再びその食品を求めるようになります。これは、海馬(記憶)と扁桃体(感情)の相互作用によるものです。
確かに、あの幸せを思い出した時、無性に食べたくなります。
- グレリンの影響
空腹ホルモンであるグレリンは、炭水化物への欲求を高める効果があります。ストレスや不規則な食生活によりグレリンの分泌が増加すると、小麦製品への欲求が強まる可能性があります。
これらの脳内メカニズムが複雑に絡み合い、小麦製品への欲求を生み出しています。この欲求を健康的に管理するためには、バランスの取れた食事、ストレス管理、適度な運動など、総合的なアプローチが必要です。また、小麦製品の代替として、全粒穀物や低GI食品を選択することで、より安定した血糖値とエネルギー供給を実現できる可能性があります。
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