なぜ年齢とともに立ったまま靴下が履けなくなるのか?

なぜ年齢とともに立ったまま靴下が履けなくなるのか?

〜“筋肉の柔軟性”の低下が大きな原因〜

「若いころは、片足立ちでスッと靴下を履けていたのに……最近はグラグラして難しい」
そんな声をよく聞きます。私もたまに感じることがあります。これだけ体を鍛えているのになぜ?と思う時があります。その変化、筋力よりも筋肉の柔軟性の低下が大きく関係しているようです。

今回は、年齢とともに立ったまま靴下や靴が履きづらくなる理由を、「柔軟性」に着目して解説します。


◆ なぜ柔軟性が大切なのか?

靴下を履くという動作は、単純なようでいて、実は複雑な身体操作が必要です。

靴下を履くときに必要な動き

  • 股関節を曲げて足を前に引き寄せる
  • 膝関節を曲げる
  • 足首を持ち上げる(背屈)
  • 腰を丸めて前屈する
  • バランスを取るための体幹の安定性

これらの動作がスムーズにできるためには、股関節、ハムストリングス(もも裏)、ふくらはぎ、足首まわりの柔軟性が欠かせません。これは走ることに関しても一緒。


◆ 年齢とともに失われる柔軟性

加齢とともに筋肉や腱、関節包などの組織は硬くなります。とくに以下の部位の柔軟性が低下しやすいです。

✅ ハムストリングス(もも裏)

→ 前屈動作に大きく関わる。硬くなると足を持ち上げるだけで腰が引っ張られ、バランスを崩しやすい。(私もここを強く感じる)

✅ 腸腰筋(股関節の前側)

→ 足を引き寄せるときに必要。硬くなると片足を上げにくくなり、靴下を履く姿勢がとれなくなる。

✅ ふくらはぎ〜足首

→ 足首の背屈がしづらくなると、足先を上に向ける動きができず、靴や靴下が引っかかってしまう。


◆ 柔軟性の低下が引き起こす「バランス力」の低下

筋肉が硬くなると、関節の可動域が狭まり、代償的に腰を過剰に曲げたり、膝を不自然に曲げたりして履こうとします。その結果、重心がズレてしまいバランスを崩しやすくなるのです。

つまり、「柔軟性の低下 → 姿勢の崩れ → 片足立ちが不安定 → 靴下が履けない」という連鎖が起きてしまいます。


◆ 柔軟性を保つためのストレッチ3選

以下のストレッチを毎日継続することで、靴下が履ける柔軟性を取り戻す可能性があります。

① ハムストリングスのストレッチ

② 腸腰筋ストレッチ(ランジストレッチ)

③ ふくらはぎ〜アキレス腱のストレッチ


◆ 最後に:筋トレだけでなく、柔軟性の維持を

「運動=筋トレ」と思われがちですが、柔軟性の維持・向上こそが、日常動作の質を守るカギです。

毎日の小さなストレッチの積み重ねが、将来の「自分で履ける体」を作ります。

「最近、靴下が履きにくいな」と感じたら、それは柔軟性のSOSかもしれません。今からでも遅くありません。今日から1分でもいいので、ストレッチ習慣を始めてみましょう。

Keep Running®(キープランニング)の事業

パーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」では福岡市中央区(大濠公園近く)にて、個人対象、法人対象の事業を行っています。

■個人

会員制のパーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」(福岡市中央区大手門3-12-12-403、大濠公園近く)

マンツーマンの専属コーチとなり、フォーム解析、練習計画、モチベーションアップ、体作りを行い、目標達成へと導く。その結果、人生が充実してく。『リバウンドしないダイエットプラン』も好評。唯一無二のランニングイベント、練習会、座学、などを企画運営し、高品質な会員制のランニングスクールを運営する。

■法人

「健康経営優良法人」サポート事業・コンサル事業を、運動・栄養・休養を軸に、企業様の事業発展のためにサポートを行う。社内研修も「長く働き続ける体作り」をテーマに、運動・栄養・休養を軸に講演を行う。

「健康経営」を推進するための研修、オーダーメイドのサポート事業、新入社員研修など。

■子供のランニング教室

別事業で、子供のランニング教室「名島ジュニアランニングクラブ(名島JRC)を運営する。毎週水曜日の17:00-18:30にて、名島運動公園にて行う。運動・栄養・体幹を軸に、速く走るだけじゃなく、バランスの取れた身体を作り上げていく。

【Instagram】

この記事を書いた人

楢木十士郎