目標タイムに応じた「ペース感覚」の身につけ方

■ なぜペース感覚が重要なのか?

マラソンで目標タイムを達成するためには、「イーブンペース(一定ペース)」で走ることが非常に重要です。
前半で飛ばしすぎて失速…という経験は、多くのランナーにとって共通の課題でしょう。

ペース感覚とは、「今自分がどれくらいのスピードで走っているか」を時計を見なくてもある程度把握できる力です。
この感覚が備わっていないと、練習やレースでのペース配分がうまくいかず、実力が十分に発揮できません。


■ 特に女性は「ペース感覚」が苦手?

実際の指導経験でも感じるのですが、女性ランナーの多くはペース感覚をつかむのが苦手だと知りました。

でも、なぜか?仮説を考えてみました。

  • 「感覚より感情」で走ってしまう傾向(楽しい・苦しいでペースが上下する)
  • 他人のペースに流されやすい
  • 定量的な時間をあまり気にしない

ですが、これは「才能の差」ではなく、経験の差です。
つまり、練習の工夫次第で必ず克服できるはずです!


■ ペース感覚を磨く2つの鉄則

① レースにたくさん出ること

練習では得られない本番の緊張感とペース変動を体験できるのがレース。
特に5km~ハーフマラソンの距離を定期的に出場することで、「今日はキロ何分で入る」「後半どれだけ粘れるか」を実体験から学べます。ペース感化を掴みにくい方の印象として、まだレース経験が少ない印相があります。

ポイントは、「本命レースだけでなく、練習レースも入れる」こと。

例:

  • 月に1回は10kmの大会や記録会に出る
  • フルマラソンの1ヵ月前にハーフマラソンに出場して実戦感覚を磨く

② ペース走を定期的に行うこと

一番効果的なのは、「距離×ペースを決めて走る練習」です。

目安:

  • サブ4を目指すなら、キロ5:40〜5:20で10〜20km

この練習を通して、「同じリズムで刻む感覚」「ちょっと速い・遅いの感覚ズレ」に気づくことができます。大濠公園は、ペース走を行う最高の環境です!

ウォッチを見ながらも、途中であえて「見ない区間(1〜2km)」を設けてみましょう。
それで感覚と実測タイムのずれを確認することで、自分の精度が上がっていきます。


■ ペース感覚を育てる工夫

  • ジョグの日にもリズムを意識する
    「今日はリラックスして6:30/kmを維持してみよう」など、遊び感覚でペースを意識すると、習慣になります。
  • ペース表示なしで走って、後で答え合わせする
    あえて「今日はペース非表示」で走って、終わった後に実際のラップを確認します。自分の体感と数字のずれを知ることが成長につながります。

■ 最後に:感覚は“育てるもの”

「私は感覚が鈍いから…」という人でも、繰り返しの中で必ず磨かれていきます。
ペース感覚とは、センスではなく「慣れと経験の積み重ね」でしかありません。

レースを積極的に活用し、ペース走を習慣にして、“自分のリズム”を持った走りを目指してみてください。

Keep Running®(キープランニング)の事業

パーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」では福岡市中央区(大濠公園近く)にて、個人対象、法人対象の事業を行っています。

■個人

会員制のパーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」(福岡市中央区大手門3-12-12-403、大濠公園近く)

マンツーマンの専属コーチとなり、フォーム解析、練習計画、モチベーションアップ、体作りを行い、目標達成へと導く。その結果、人生が充実してく。『リバウンドしないダイエットプラン』も好評。唯一無二のランニングイベント、練習会、座学、などを企画運営し、高品質な会員制のランニングスクールを運営する。

■法人

「健康経営優良法人」サポート事業・コンサル事業を、運動・栄養・休養を軸に、企業様の事業発展のためにサポートを行う。社内研修も「長く働き続ける体作り」をテーマに、運動・栄養・休養を軸に講演を行う。

「健康経営」を推進するための研修、オーダーメイドのサポート事業、新入社員研修など。

■子供のランニング教室

別事業で、子供のランニング教室「名島ジュニアランニングクラブ(名島JRC)を運営する。毎週水曜日の17:00-18:30にて、名島運動公園にて行う。運動・栄養・体幹を軸に、速く走るだけじゃなく、バランスの取れた身体を作り上げていく。

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この記事を書いた人

楢木十士郎