楢木十士郎 クエン酸は、私たちの体にさまざまな健康効果をもたらす重要な有機酸の一つです。クエン酸は柑橘類やトマトなどの果物に多く含まれ、その特性は科学的にも広く研究されています。クエン酸の主な効果と、特に疲労回復効果についてまとめます。
1. クエン酸の主な効果
1.1. エネルギー代謝の促進
クエン酸は、クエン酸回路（TCAサイクル、またはクレブスサイクルとも呼ばれる）の中心成分であり、細胞内でのエネルギー生産に欠かせません。クエン酸回路は、糖質や脂質を分解してエネルギーを生成するプロセスです。これにより、体内のエネルギー生産がスムーズに行われ、運動中や日常活動においても効率的にエネルギーを供給します。
1.2. 酸性体質の改善
現代の食生活は、酸性食品（肉類、乳製品、加工食品など）の摂取が多く、体内が酸性に傾きがちです。クエン酸はアルカリ性の性質を持っており、体内のpHバランスを整える役割を果たします。これにより、体内環境が改善され、健康維持に寄与します。
1.3. ミネラルの吸収促進
クエン酸は、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルと結びつくことで、これらのミネラルの吸収を促進します。特に、骨の健康に必要なカルシウムの吸収率を高めることで、骨密度の維持や骨粗しょう症の予防に役立ちます。
1.4. 胃の不調改善
クエン酸は胃の健康にも寄与します。胃酸過多や胃もたれ、消化不良などの胃の不調を和らげる効果があります。クエン酸が胃酸の分泌を調整し、消化を促進することで、胃の不快感を軽減します。また、クエン酸の抗菌作用が胃内の有害な細菌の増殖を抑えることも知られています。
2. 疲労回復効果
クエン酸の最も注目すべき効果の一つが、疲労回復です。運動や激しい活動によって生じる疲労は、乳酸の蓄積によるものが大きいです。クエン酸は、乳酸をエネルギーに再変換する過程を助け、疲労物質の分解を促進します。これにより、疲労の蓄積を防ぎ、素早い回復をサポートします。
また、クエン酸には抗酸化作用もあり、細胞の酸化ストレスを軽減することで、全体的な疲労感を和らげます。クエン酸を摂取することで、運動後のリカバリータイムが短縮され、パフォーマンスの維持と向上が期待できます。
3. マラソン練習におけるクエン酸の活用
マラソンの練習は、持久力とスタミナを要求します。クエン酸を適切に取り入れることで、以下のような効果が期待できます。
- エネルギー供給の効率化：長時間の練習でもエネルギーが途切れにくくなります。
- 疲労回復の促進：練習後の疲労回復が早まり、次の練習への準備が整いやすくなります。
- 酸性体質の改善：激しい運動による体内の酸性化を防ぎ、バランスを保ちます。
- 胃の不調改善：長時間の運動後に起こりやすい胃の不調を和らげます。
クエン酸を多く含む食材（レモン、オレンジ、グレープフルーツなど）を積極的に食事に取り入れることは有効です。私は市販されているクエン酸を直接飲物に入れて補給します。
クエン酸を効果的に取り入れることで、マラソン練習の質が向上し、翌日も練習を行うことが出来ます。クエン酸の持つ多面的な効果を活用し、健康的で効率的なトレーニングを目指しましょう。
Keep Running®（キープランニング）の事業
福岡市「Keep Running®（キープランニング）」では個人対象、法人対象の事業を行っています。
■個人
会員制のパーソナル・ランニングスクール「Keep Running®（キープランニング）」（福岡市中央区大手門3-12-12-403、大濠公園近く）
マンツーマンの専属コーチとなり、フォーム解析、練習計画、モチベーションアップ、体作りを行い、目標達成へと導き、人生の充実感を共有していく。『リバウンドしないダイエットプラン』も好評。唯一無二のランニングイベント、練習会、座学、などを企画運営し、高品質な会員制のランニングスクールを運営する。
■法人
「健康経営優良法人」サポート事業・コンサル事業を、運動・栄養・休養を軸に、企業様の事業発展のためにサポートを行う。
「健康経営」を推進するための研修や、オーダーメイドのサポート事業を行う。
お気軽にお問い合わせください。