【ダイエット】停滞期の脱出方法

長期間同じ食事や運動を続けていると、基礎代謝が変化することがあります。初めは効果があった食事や運動でも、体が適応してしまい、効果が減少することがあります。

なぜ基礎代謝が下がるのか?

ダイエットで体重が減ると、以下の2つの理由で基礎代謝(安静時に消費するエネルギー量)が下がります。

① 体重減少によるエネルギー消費の自然な減少

→ 単純に体重が軽くなると、身体を維持するために必要なエネルギーも少なくなります。

例:
体重70kgの時は、筋肉や内臓を支えるために多くのエネルギーが必要だったが、60kgになるとその負担が軽くなり、必要なカロリーも減る。


② 「代謝適応」(metabolic adaptation)または「アダプティブ・サーモジェネシス」

→ カロリー制限や体重減少に対して、体が“省エネモード”になる生理的な反応です。

この状態になると、基礎代謝が実際の体重に見合う以上に低下し、「摂取カロリー=消費カロリー」でも体重が減らない、という現象が起こります。


■ 論文による裏付け

◎ 参考論文1:

Fothergill et al. (2016). “Persistent metabolic adaptation 6 years after ‘The Biggest Loser’ competition.”
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27136388/)

  • 「The Biggest Loser」番組の参加者(急激な減量をした被験者)を6年間追跡した研究。
  • 結果:減量直後だけでなく、6年経っても基礎代謝が平均500kcal/日ほど低下したままだった。
  • 体がリバウンドを避けるために、エネルギーを節約するように長期間適応していた。

◎ 参考論文2:

Rosenbaum & Leibel (2010). “Adaptive thermogenesis in humans.”
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/20829538/)

  • 減量後にはホルモン(レプチン、甲状腺ホルモン、交感神経活性など)の変化が起こり、体が体重を維持しようとする恒常性機能が働く。
  • これにより、「食べていないのに痩せない」「運動しても減らない」といった現象が説明される。

■ 現在の停滞期の対策は?

以下のような対応策が考えられます:

  1. 一時的な「カロリー増(リフィード)」や「チートデイ」を取り入れ、代謝を活性化する。
  2. 筋トレの導入・強化によって、筋肉量を維持・増加させ、基礎代謝を上げる。
  3. 活動量(NEAT:非運動性活動熱産生)を増やす工夫(例:立って作業する、階段を使う)。更に走る距離を増やす。
  4. 食事内容の見直し

■まとめ

5kgから10kgの減量に成功した後に体重が落ちにくくなるのは非常に自然な現象です。
それは単に「食事量が足りない」からではなく、体が“痩せたままの状態を拒むように省エネ化”しているからです。

この「代謝適応」は生理的な反応であり、停滞期を打破するには意図的な介入が必要です。

Keep Running®(キープランニング)の事業

パーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」では福岡市中央区(大濠公園近く)にて、個人対象、法人対象の事業を行っています。

■個人

会員制のパーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」(福岡市中央区大手門3-12-12-403、大濠公園近く)

マンツーマンの専属コーチとなり、フォーム解析、練習計画、モチベーションアップ、体作りを行い、目標達成へと導く。その結果、人生が充実してく。『リバウンドしないダイエットプラン』も好評。唯一無二のランニングイベント、練習会、座学、などを企画運営し、高品質な会員制のランニングスクールを運営する。

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「健康経営優良法人」サポート事業・コンサル事業を、運動・栄養・休養を軸に、企業様の事業発展のためにサポートを行う。社内研修も「長く働き続ける体作り」をテーマに、運動・栄養・休養を軸に講演を行う。

「健康経営」を推進するための研修、オーダーメイドのサポート事業、新入社員研修など。

■子供のランニング教室

別事業で、子供のランニング教室「名島ジュニアランニングクラブ(名島JRC)を運営する。毎週水曜日の17:00-18:30にて、名島運動公園にて行う。運動・栄養・体幹を軸に、速く走るだけじゃなく、バランスの取れた身体を作り上げていく。

【Instagram】https://www.instagram.com/najima_jr._ruuning_club?igsh=MWsyMG5mcjVqMGYxOQ==

この記事を書いた人

楢木十士郎