~「スピードより距離」を重視する意味~
夏の暑さが本格化する7月・8月。多くのランナーが「この時期、どう走ればいいのか」と悩みます。私自身、毎年この季節になると意識しているのは「速く走ること」ではなく「距離をしっかり踏むこと」です。
今回は、なぜこの“夏の走り込み”が秋のマラソン結果に直結するのか、その理由をまとめてみます。

1. 秋のマラソンは「夏の土台」で決まる
フルマラソンの成功には、特にウルトラマラソンでは、スピードよりもまず“土台”となるスタミナが必要です。その土台作りに最適な時期が、まさに「夏」なのです。
暑さの中では心拍数が上がりやすく、速く走るとすぐにバテてしまいます。無理にスピードを出そうとすれば、オーバーヒートや脱水、ケガのリスクも高まります。
そのため、私は夏は「ゆっくりでもいいから、とにかく距離を踏むこと」を意識しています。
2. 走行距離が増えると“走る体”ができてくる
距離を積めば積むほど、体は「長く走ること」に順応します。特に以下のような効果があります。
- 筋持久力の向上
- 脂質代謝の活性化(省エネ体質)
- フォームの安定化
- メンタルの鍛錬
秋にスピード練習を取り入れるためには、それを支える“持久力の貯金”が必要です。夏にそのベースを作ることで、秋の仕上げ練習がスムーズに入っていきます。
3. 暑さの中の走り込みは、メンタルを強くする
30度を超えるような環境で走るのは、やはりしんどいです。でも、そこで「コツコツ距離を積めた」という経験が、秋のレース本番の支えになります。
「夏を走り切ったんだから、きっと走れる!」こんな自信が生まれます。
この自信こそ、レース後半に脚が止まりそうになったときの“最後の一押し”になります。
4. 夏にスピードは必要? → 無理にやらなくていい!
涼しい季節にはできたペース走やインターバルも、夏には苦しく感じます。それは当然です。
無理にスピードを求めなくてもいいと考えています。私も自分のスピード練習は行いません。(道下さんの伴走で速く走ることはあります)
心拍を追い込みたいのであれば、アップダウンがある山(日陰)に行きましょう。
それこそが、今やるべきトレーニングです。
5. 夏の走り込みが秋の“仕上げ練習”を楽にする
秋に入って気温が下がり、スピード練習やレースペース走を取り入れる時期になると、夏に距離を積んだランナーと、そうでないランナーの差が一気に出ます。
距離を踏んでいた人は、速い動きにもスッと対応できますし、筋肉や関節の耐久性があるためケガのリスクも低い。
つまり、夏に距離を踏んだ人ほど、秋に伸びしろが大きいのです。
まとめ:夏は「ゆっくり長く走る」
秋に結果を出したいなら、夏の走り込みがカギ。
そして夏は、「速さ」ではなく「距離」にこだわるべき時期です。私はウルトラが専門なので、月間700~800kmは走る計画です。
- 暑い中でも走ることで、体も心も鍛えられる⇒体も絞れる
- 距離を積むことで、持久力とフォームの安定感が増す
- 無理なスピード練習は不要。秋になれば自然と伸びる(9月下旬が目安)
今年の夏も、焦らず、ゆっくり、でもしっかりと距離を積んでいきましょう。
その積み重ねが、秋の自己ベスト更新につながるはずです。
Keep Running®(キープランニング)の事業
パーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」では福岡市中央区(大濠公園近く)にて、個人対象、法人対象の事業を行っています。
■個人
会員制のパーソナル・ランニングスクール「Keep Running®(キープランニング)」(福岡市中央区大手門3-12-12-403、大濠公園近く)
マンツーマンの専属コーチとなり、フォーム解析、練習計画、モチベーションアップ、体作りを行い、目標達成へと導く。その結果、人生が充実してく。『リバウンドしないダイエットプラン』も好評。唯一無二のランニングイベント、練習会、座学、などを企画運営し、高品質な会員制のランニングスクールを運営する。
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